コミュニケーションを取ろうと思った時に「何の話題を出せばいいの?」「会話の広げ方がよく分からない」といった感じで、話す前から悩むケースってあると思います。こういう場面を想定して、予め決まったパターンを持っていると、コミュニケーションはかなり楽になります。
初対面の場面を想定して「まずはここから話し始めれば無難やな」「こう来たらこう返す」ですね。コミュニケーションが繋がりやすくなるテンプレートをご紹介します。
テンプレート① 「あ、どうも変人です」 テンプレート②「休日とか、何して過ごしてますか?」 テンプレート③「○○が好きです」→「おー、○◯ですか!」 テンプレート④「よく○○してることが多いです」→「結構○○な感じですか?」 |
テンプレート① 「あ、どうも変人です」
いきなり変なテンプレート出てきましたね。ここでのポイントは少し変わってる自分の一面を自己開示するファーストコンタクトです。初対面はまずお互いの緊張を抜いていく、お互いの警戒心を抜いていくことが目的になります。なのでまず自分から自分のことを開示していくことは定番です。
ここでは「変人です」という自己開示をしていますが、こんなイメージで少しオーバーな自己紹介をしておくとかなり相手の警戒心を抜きやすいのです。また、ちょっとしたユーモアにもなるので和みます。私はよく最初の自己開示をするときは「マシンガントークのあひゃです」とか「エロ整体師です」という開示をしています。かなりオーバーですが、この自己開示にツッコミどころがあるのでここから勝手に会話が広がるパターンが多いです。
「マシンガントークとは?」「エロ整体師とは?」を詳細に説明できるように言葉を準備しているので、大体楽しんでいただけます。これほどオーバーでなくても、「あひゃです。休日はカラオケとか川沿いで黄昏れたりとかしてます。」程度でも全然ツッコミどころはあるので、こんな感じで少し変わってそうな自分の一面を自己開示するファーストコンタクトはテンプレートに取り入れてみてください。
テンプレート②「休日とか、何して過ごしてますか?」
休日にフォーカスして質問することは少し斜め上のアプローチかもしれません。ただ、例えば急に仕事のことを聞くと年収の想定などもできてしまったりするのでややセンシティブです。住んでる所を聞くのも距離を一気に詰めすぎな気がします。趣味の質問をすると、頭にパッと浮かんだ特別好きなことを話してくれるかもしれませんが、少し狭い領域の会話になるかもしれません。
なので私がお勧めするテンプレートは「休日」を聞くことなのです。休日のことを話そうと思ったら、相手は結構オープンに語ることができます。趣味を楽しんでいるかもしれないですし、平日はこういうことをしているから休日はこういうことをしているとか、家の近くの○○に通っていると答えてくれるかもしれません。
なのでダイレクトに色々聞かなくても、かなりオープンに自分のことを語ってもらえるアプローチが「休日とか、何して過ごしてますか?」です。関係を作る段階では根掘り葉掘り聞こうとはせず、相手が語ってくれる情報を捉えることに徹しましょう。
テンプレート③「○○が好きです」→「おー、○◯ですか!」
これは反応のテンプレートです。会話の中で相手が「○○が好きです」とか、「○○に興味があります」とか、自分のことを開示してくれた時に「おー、○○ですか!」と少し大きな反応をとって頂きたいのです。これは、相手の好きなものに興味関心がなくても、分からないものであってもまずは反応は大きくとります。
なぜこの反応を勧めるか、それは「会話に積極的に参加しています」「あなた自身に興味があります」という意思を最も容易にアピールできるからです。「へー○◯ですか。」程度の反応をされると、明らかに興味なさそうじゃないですか。相手が興味を示さないものって基本的に話す気は失せるものです。
先ほど、相手の好きなものに興味関心がなくても分からないものであっても反応は大きくとりますと書きました。相手の好きなもの自体に興味関心がなくても、相手には興味を持ってください。なので、とりあえず勢いで「おー、○○ですか!」と言ってしまって自分がわからなかったら素直に聞けば良いのです。「おー、○○ですか!あ、それ名前だけ知ってたけど中身よくわからなかったですwどんなのでしたっけ?」
相手が好きなものなので喜んで話してくれるでしょう。話してくれるからこそコミュニケーションが広がっていきます。また、相手がどんなものが好みなのか、どういう許容を持っているのかなど推測することにも役立ちます。ホラー番組が好きならホラー映画とかも見るかな?とか、BLが好きならジェンダー的な意味で偏見は無い人かも?とか。「相手には興味を持ってください」とはそういうことで、相手がどういう人間なのか捉えるために相手が好きなことは前のめりで聞いてください。
こんな感じで「おー、○○ですか!」テンプレートがあれば自分のコミュニケーション意欲を簡易的に伝えることができますし、相手の「この人にはもっと色々話したい」というコミュニケーション意欲を引き立てることができるのでおすすめです。
テンプレート④「よく○○してることが多いです」→「結構○○な感じですか?」
このテンプレートは、相手のことを勝手に理解して語る特殊技術です。ただ相手の心を掴む効果は非常に高いです。
「よく○○してることが多いです」と聞いて、まず相手の性格や人間性をざっくり予想します。
「部屋にこもってゲームしてることが多いです」と言われたら「結構インドアな感じですか?」
「ランニングに行くことが多いです」と言われたら「結構普段じっとしてられない感じですか?」
みたいな感じで、とりあえず頭に浮かんできたイメージをぶつけてみます。もしイメージが合ってれば「あ、この人自分のこと理解してくれようとしてるな」ってなりますし、イメージが全然違くても雰囲気は和むものです。先ほどの例で「結構普段じっとしてられない感じですか?」のイメージが違くても相手は怒るのではなく「いや、そこまででも無いけどw」と、なんか笑えてくるのです。めっちゃオーバーに捉えるやんコイツって思われるので、なんか面白いやつだなという印象がつきます。
こんなイメージで、会話に参加するということは相手の話を聞くに徹するだけでもなく自分のことを話すだけでなく、相手の発言から色々解釈しながら人間性を掴んでいくことも一つのコミュ力になります。相手の発言や人間性を理解しようとする姿勢は崩さないこと、これが大まかなコミュニケーションテンプレートとなっていきます。
別に今回の例に限ったものだけではありません。自分の中でテンプレートを持っておき、コミュニケーションでは余分に考える時間を無くして楽しみましょう。
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